こんにちは、損保社員の丸山です。
このページを見られている方は、交通事故に遭われ大変な状況にある方だと思います。
交通事故は苦労の連続だと思いますが、特にこんな疑問や不安はありませんか?
よくある疑問や不安
- 交通事故に遭ってしまった。
- 健康用品代やタクシー代など、何だかんだと出費がある。
- こういう費用って支払ってもらえるのかな。
そこで私の損保社員としての経験を踏まえ、
交通事故で掛かった費用は全部賠償してもらえる?
賠償してもらえる費用は決まってる
基本的に保険会社は「決まった費用」しか支払ってくれません。「決まった費用」については下の記事で紹介してますが、ここに無い費用を支払うことを事故担当者は極端に嫌がります。
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【怪我の損害額】交通事故の示談金を6つの費用でわかりやすく解説
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特殊な費用を賠償してもらいたいならコツが必要
上の記事に無いような費用も、コツさえわかれば上手く交渉することで賠償してもらうことができます。
賠償可否を決める2つの基準
【基準①】自賠責保険で補償の対象になってるか?
自動車保険会社の事故担当者にとって、「自賠責保険で支払えるか?」というのは大きな拠り所となっています。自賠責保険で補償の対象となるものは、当然に賠償してもらえます。
ちなみに、その補償の対象を説明しているのがさっき紹介した記事です。
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【怪我の損害額】交通事故の示談金を6つの費用でわかりやすく解説
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【基準②】交通事故による受傷と「相当因果関係」があるか?
「怪我をしたから払ったんだ!」だけじゃ足りない
相当因果関係というのは、簡単にいえば「そういう時は皆そうするよねー」ということ。なので、「事故が辛かったから100万円の魔法のブレスレットを買いました」はNGです。
「怪我をしたからこの費用を払ったんだ。しかも、世の中の人は大体そうするよね。」と言えればOKです。
これを説明できれば賠償してもらえる
【基準①】になくても、この相当因果関係を説明できれば賠償してもらえます。頑張って上のように言えるよう考えましょう。
事故担当者への交渉のコツ
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1領収書を用意
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2「相当因果関係」を丁寧に説明
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3焦らず冷静に
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4事故担当者の情に訴える
「毎日首が痛くて辛いんです…なんとかそれを和らげようと買ったものなので、何とかなりませんか…?」みたいな。
よくある質問
示談はあくまであなたと事故担当者の意思のもとに行われるため正解はありません。そのため、以下では一般的な内容をご紹介します。
入院した際の個室料は支払われるの?
あなたの意向により個室へ移動した場合は、支払われません。
逆に医師による指示や病床の都合による場合は、支払われます。
入院した際の病衣代やテレビ代は支払われるの?
「入院諸雑費」という項目が確立されていて、支払われます。
ドラッグストアで購入したリハビリ用品は支払われるの?
あなたの意向により購入した場合は、支払われません。
医師による指示の場合は、それを立証することができれば、支払われます。
通院や通勤・通学で使用したタクシー代は支払われるの?
傷病の程度と公共交通機関の状況をもとに判断されます。
なお、通院に比べて通勤・通学のタクシー利用は、自賠責保険による補償がないため、ハードルがかなり上がります。
子供の通院に付き合って仕事を休んだが、何らかの賠償は受けられるの?
子供が付き添いが必要な年齢である場合には、「休業損害」に類似するような方法で支払われます。
おすすめ:「交通事故に関するすべてをまとめた」記事があります。
本記事のように、交通事故に関して必要な知識をまとめた記事を用意しています。
これを見れば、辛い交通事故も少しは楽になるかなと思うので、ぜひ見てください。
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