こんにちは、損保社員の丸山です。
このページを見られている方は、交通事故に遭われ大変な状況にある方だと思います。
交通事故は苦労の連続だと思いますが、特にこんな疑問や不安はありませんか?
よくある疑問や不安
- 交通事故に遭ってしまった。
- 相手が怖くって、事故現場で余計なことを言っちゃった…
- これって大丈夫なのかな?
そこで私の損保社員としての経験を踏まえ、
この記事でわかること
交通事故に対する謝罪はOK!
交通事故が「自分のせいだ」と感じたのであれば、謝罪をすることに問題は全くありません。
「すべて賠償します」はNG!
しかし、「すべて賠償します」という言葉は、すべての過失をあなたが負うことを約束するものです。
つまり、「過失割合100:0で自分が悪かった」と口頭で示談したも同然なのです。
保険会社の承諾なく、このような言葉を話すことはやめましょう。
自動車保険が支払われない可能性も…
上述のとおり、過失割合を100:0で口頭示談したのと同じ効果が発生します。
しかし、保険会社の約款には「保険会社の承諾なしに勝手に示談をしてはならない」という文言があり、
「勝手に不利な示談した場合は、その分の保険金を支払いません」という文言が記載されています。
相手には「賠償は保険会社に任せてます」と言おう!
相手がしつこく賠償について迫ってきた場合は、「賠償は保険会社に任せていますので…」という言葉でかわしましょう。
それでも相手が引き下がらない場合、相手の行為は「強迫」に該当します。その場合は、禁句を放ってしまったとしても、最終手段で「なかったこと」にできるので安心しましょう。
最終手段:錯誤無効と強迫取消
錯誤無効とは、重大な勘違いをして約束をしてしまった場合に、約束自体が「なかったこと」になる、という民法上の概念です。
強迫取消とは、相手の強迫で約束をさせられた場合に、約束自体を「なかったこと」にできる、という民法上の概念です。
つまり、「自分が一方的に悪いんだ…」と勘違いをしていたり、相手が高圧的にしつこく迫ってきたりした場合は、この約束をなしにできます。
ただし、相手がこれに納得しない場合、最終決着は訴訟でということになります。そういう意味で、これらは禁句を放ってしまった場合の「最終手段」なのです。