東京海上日動の火災保険はどんなものなのか。果たして、加入してよいものか。
そんな疑問を持たられている方は多いのではないでしょうか。そのような方に向けて、この記事では、
この記事でわかること
東京海上日動の火災保険の「特徴(概要)」
東京海上日動の火災保険をざっくりと言い表すと、以下のような保険です。
東京海上日動の特徴
- 140年の歴史を持つリーディングカンパニー
- 補償内容は非常に充実している
- 保険料水準がかなり安い
- カスタマイズ性が悪くて使いにくい
- 付帯サービスが弱い
東京海上日動の火災保険の「評価」
当ブログのランキングにて、第8位(11社中)の火災保険です。
総合評価 | 3.8 |
補償内容 | 3.5 |
付帯サービス | 3 |
保険料 | 4.5 |
利便性 | 3 |
財務安全性 | 5 |
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東京海上日動とは
東京海上日動は、140年の歴史を持つ損害保険業界のリーディングカンパニーです。損害保険である自動車保険・火災保険を中心に販売しており、グループ会社の東京海上日動あんしん生命にて生命保険も販売しています。火災保険としては、「トータルアシスト住まいの保険」を販売しています。
代理店型損保として営業をしているため、実際の加入にあたっては保険のプロとがっつり相談をすることができます。逆に言うと、インターネットで気軽に加入するということはできません。
東京海上日動の火災保険の「補償内容」
基本補償
東京海上日動では、基本補償はすべて揃えられており充実しています。
一方で、実質的に2プランから選択せざるを得ないプラン設定であり、カスタマイズ性は非常に悪いです。「自分に最適な補償」に当たらない補償がプランに存在する場合には、無駄な保険料が掛かることになります。
基本補償 | 戸建充実 | 戸建スタンダード | マンション向け |
火災・落雷・爆発 | ○ | ○ | ○ |
風災・雪災・ひょう | ○ | ○ | ○ |
水災 | ○ | ○ | 選択可 |
水濡れ | ○ | ○ | ○ |
外部からの衝突等 | ○ | ○ | ○ |
騒じょう等 | ○ | ○ | ○ |
盗難 | ○ | ○ | ○ |
偶発的な破損等 | ○ | 選択可 | ○ |
費用保険金
東京海上日動では、費用保険金が非常に充実しています。業界標準では4つほどの用意が平準なところ、東京海上日動では8つと最多の費用保険金が用意されています。
- 修理付帯費用保険金
- 損害拡大防止費用保険金
- 請求権の保全・行使手続費用保険金
- 失火見舞費用保険金
- 水道管凍結修理費用保険金
- 地震火災費用保険金
- 残存物取片づけ費用保険金
- 仮修理費用保険金
修理付帯費用保険金
損害を修理するために必要な各種費用を補償するもので、損害額が実費で補償されます。
損害拡大防止費用保険金
損害が拡大するのを防ぐために必要な各種費用を補償するもので、損害額が実費で補償されます。
請求権の保全・行使手続費用保険金
求償権時効停止のための手続き費用などを補償するもので、損害額が実額で補償されます。
失火見舞費用保険金
隣家へ類焼した場合にお見舞いを行う費用を補償するもので、一般的には20~30万円や損害額の20~30%が定額で補償されます。
水道管凍結修理費用保険金
水道管が凍結等により損壊した場合に、損害額が実額で補償されます。
地震火災費用保険金
地震等を原因とした火災で半焼以上となった場合に、一般的には損害額の5%が定額で補償されます。
残存物取片づけ費用保険金
残存物を片づけるための費用を補償するもので、損害額が実費で補償されます。
仮修理費用保険金
ブルーシート補強などの仮修理費用を補償するもので、損害額が実費で補償されます。
オプション特約
東京海上日動では、オプション特約をかなり充実して取り揃えています。
- 臨時費用補償特約
- 類焼損害補償特約
- 建物電気的・機械的事故補償特約
- 防犯装置設置費用補償特約
- 借家人賠償責任補償特約
- 家賃収入補償特約
- 家主費用特約
- 個人賠償責任補償特約
- 弁護士費用特約
- etc
臨時費用補償特約
臨時で支出することになった広範な費用を補償するもので、一般的には損害額の10%が定額で補償されます。
類焼損害補償特約
隣家へ類焼した場合に類焼先が火災保険へ加入していなければ、損害額が実費で補償されます。
建物電気的・機械的事故補償特約
エアコンやビルトイン食洗器、床暖房などの建物と一体化している家電がショートなどを原因として故障した場合に、損害額が実費で補償されます。
防犯装置設置費用補償特約
防犯カメラ設置などの費用を補償するもので、損害額が実費で補償されます。
借家人賠償責任補償特約
賃貸マンションを火災などで損壊した場合に、損害額が実費で補償されます。
家賃収入補償特約
貸しマンションで火災等により家賃損失が発生した場合などに、損害額が実費で補償されます。
家主費用特約
貸しマンションで孤独死事故が発生して家賃損失が発生した場合などに、損害額が実費で補償されます。
個人賠償責任補償特約
日常生活で賠償事故を発生させた場合に、損害賠償額が実費で補償されます。
弁護士費用特約
日常生活で発生した相手に損害賠償請求をするために弁護士等へ依頼した場合に、弁護士費用等が実費で補償されます。
東京海上日動の火災保険の「保険料水準」
独自調査による保険料ランキングで、東京海上日動は第3位(11社中)とかなり安い水準の保険料です。
実際の加入検討では「実際の保険料」を調べよう
火災保険において、保険料は最も強い差別化ポイントです。そして、カスタマイズ性の問題等により、実際に見積もりを取ると意外なところが最安値だったりします。
そこで、多くの火災保険から見積もりを取るようにしましょう。その際に、以下の一括見積もりサービスが非常に便利なので利用してみてください。
一括見積もりは、代理店とのやり取りに使う時間が圧倒的に少なく、約3分の1以下と非常に省力で見積もりを揃えることができます。
東京海上日動の火災保険の付帯サービス
東京海上日動の付帯サービスは、業界標準よりも劣っています。無料サービスは実際には殆ど利用しないようなものばかりであり、利用度の高いサービスは有料とされています。
- 事故防止アシスト
- メディカルアシスト
- 介護アシスト
- 緊急時助かるアシスト(有料)
- 住まいの選べるアシスト(有料)
事故防止アシスト
災害マップなどの事故・災害防止等の情報の配信しています。
メディカルアシスト
24時間の緊急医療相談など、各種医療相談をすることができます。
介護アシスト
高齢者の介護等の相談に応じて、有料老人ホームなどの優待条件付きサービスを紹介してくれます。
緊急時助かるアシスト(有料)
鍵のトラブルや水回りのトラブルといった日常トラブルのサポートを受けられます。
住まいの選べるアシスト(有料)
特定の保険事故後に防犯カメラの設置などの災害防止メニューを選べます。
まとめ
東京海上日動は、補償は非常に充実しているものの、そのカスタマイズ性にかなりの難があります。これにより、かなりクセの強い火災保険となっています。
保険料水準は安いので、うまくクセにハマることがあれば最高の火災保険にもなりえます。しかし、一般的には使いにくい火災保険になっています。
火災保険をもっと比較したいなら
以下の記事では、火災保険11社について徹底分析のうえでランキング化しています。もっと他社を比較検討したいという方は、是非ご確認ください。
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