こんにちは、損保社員の丸山です。
このページを見られている方は、自動車保険の見直しにかなり高い感度を持っている方だと思います。
そんなあなたでも、「自動車保険を見直すぞ!」と意気込んだは良いものの、こんな疑問にぶち当たっていませんか?
よくある疑問
- 自動車保険を見直そうと思ったけど案外難しい。
- 自動車保険のどんなポイントに目を付けたらいいかわからない。
そこで私の損保社員としての経験を踏まえ、
この記事でわかること
【ポイント①】自動車保険の見直しは「毎年」すべき
自動車保険の保険料は、ご自身の身の回りに起こるちょっとした変化で大きく変わります。
例えば、自動車のローン残高が減ってきていたり、子供が独立したり、車をよく使う趣味をしなくなったり、と本当に様々なことが関わってきます。
「見直しをし忘れたがために、保険料を高いまま据え置いてしまった」なんてことが起きないように、この記事で紹介するポイントを毎年確認するようにしましょう。
【ポイント②】見直し期限は更新「1週間前まで」
見直しの期限は、定められた更新日の1週間前だと考えましょう。一部の自動車保険では、手続きに一定の時間がかかるため「前日までに手続きすれば」とは行かないのが実情です。
一方で、見直しはいつから始めても構いません。見直しの期限ギリギリになって焦ることの無いよう、極力前もって見直しを始めましょう。
具体的な見直しのチェックポイントは、これ以降紹介する5つを押さえておけば完璧です。
【ポイント③】自動車保険の「補償内容」を見直す
最初に手を付けるべきは、保険料への影響が最も大きい「補償内容」の見直しです。
必要な補償・不要な補償を振り分けていくこととなりますが、特にポイントとなる補償について紹介します。
人身傷害保険の見直し
人身傷害保険は、ご自身の怪我の治療費等を補償するものです。
人身傷害保険には2タイプ存在し、「搭乗中のみタイプ」と「一般タイプ」が存在します。前者は対象自動車に搭乗している際しか対象とならない一方で、後者は歩行中などの被害事故も対象となります。
この「一般タイプ」は、ご自身だけでなく家族も対象となります。そのため、ご家族が新たに車を取得し、自動車保険で「一般タイプ」の人身傷害保険に加入した場合は、いずれかの人身傷害保険を「搭乗中のみタイプ」に変更するように見直しましょう。
車両保険の見直し
車両保険は、ご自身の車に損害が発生した場合に修理費用等を補償するものです。
修理では済まないほど大きな損害が発生した場合には、車の買替費用が丸々必要となってしまいます。そのような買替費用をヘッジするために加入するのが車両保険です。
しかし、以下のような事情に至った場合には、もはや車両保険に加入する必要性がかなり薄れます。
- ローンを借りていたが、ローン残高もかなり減ってきた
- 次の買替のために貯金をしており、十分な金額が貯まってきた
逆もまた然りであり、新車を購入したなどの事情があれば車両保険に加入する必要性が高まります。
レンタカー費用特約の見直し
レンタカー費用特約は、ご自身の車を修理中のレンタカー費用を補償するものです。しかし、修理工場から無料代車を借りることによって、そもそもレンタカーを借りずに済ませることもできます。
しかし、無料代車はレンタカーのように種類豊富なものではないため、車種や内装、設備など我慢しなければところも出てきます。そのような無料代車では我慢ならないという方が加入すべきなのがレンタカー費用特約です。
しかし、「別に修理なんて1週間程度だし、どんな車でもOKだよ」と心変わりした場合には、レンタカー費用特約に加入する必要性はなくなります。逆もまた然りです。
新車特約の見直し
新車特約は、補償上限額を時価額(中古車としての価格)から新車価格まで引き上げることができるものです。
新車購入後3年間ほどは付帯をおすすめされるものですが、新車購入後数年経過しローンの残債も減少してきたなどの事情がある場合は過剰な補償に変わります。
弁護士費用特約の見直し
弁護士費用特約は、交通事故による損害賠償請求を弁護士に依頼する場合の弁護士費用を補償するものです。
この一般的な補償範囲は、ご自身だけでなく家族も対象となります。そのため、ご家族が新たに車を取得し、自動車保険で弁護士費用特約に加入した場合は、いずれかの弁護士費用特約を非付帯とするよう見直しましょう。
【ポイント④】自動車の「利用目的」を見直す
自動車保険の保険料は、自動車の利用目的によって大きく変わります。
下に行くほど保険料が高くなるため、利用目的がよりお得なものに変わっていないかを確認しましょう。
- 日常・レジャー
- 通勤・通学
- 業務
【ポイント⑤】自動車の「利用距離」を見直す
一部のネット損保では、年間の利用距離によって保険料が変化します。
これは厳密にチェックされるものではないので、ご自身の利用実態に合わせて、適切な距離設定をするよう見直しましょう。
【ポイント⑥】自動車の「利用者」を見直す
「自動車の利用者が誰なのか」ということは、自動車保険の保険料が倍額近く増減するほどに、保険料へ大きな影響を持っています。
以下の3つの視点から「利用者」に関する見直しを行いましょう。
- 利用している人の範囲(家族・配偶者・自分)
- 利用している人の最低年齢
- ご自身の免許証の色
【ポイント⑦】自動車保険の「一括見積もり」を取る
ここまで紹介してきた見直しのポイントのなかで、最も大切なのがこの「一括見積もり」です。
全く同じ条件であっても、保険料が数万円単位で異なってくるのが自動車保険というものです。
そのため、複数社の見積もりを見直しの度に取るのが通常ですが、手作業でこれを行うにはかなりの労力と時間が必要になります。そこで「一括見積もり」を行うことで、一気に複数社の見積もりを取ってしまいます。
まとめ:自動車保険の見積もりは毎年行おう
ここまでで紹介したポイントをすべてこなしても、1時間もかからずに自動車保険の見直しは完了します。
腰が重い見直し作業ですが、「見直しを忘れたから1万円損してしまった…」なんてことのないように毎年行うようにしましょう。
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