こんにちは、損保社員の丸山です。
このページを見られている方は、自動車保険の見直しにかなり高い感度を持っている方だと思います。
そんなあなたでも、「自動車保険を見直すぞ!」と意気込んだは良いものの、こんな疑問にぶち当たっていませんか?
よくある疑問
- 自動車保険を見直そうと思ったけど案外難しい。
- 自動車保険は沢山ありすぎ。
- おすすめの自動車保険ってどこなんだろう?
- 事故に強い自動車保険ってどこ?安い自動車保険は?
そこで私の損保社員としての経験を踏まえ、
この記事でわかること
良い自動車保険の選び方
一見どれも同じように見える自動車保険ですが、実はそれぞれ大きく異なっているんです。
そこで実際のランキングに入る前に、今回の評価項目のなかでも特に差別化が顕著な3つのポイントをお伝えします。
事故対応力
最も重要なのが、事故対応力です。「交通事故のため」の自動車保険なので、いざ交通事故に遭った時にグダグダだと意味がありません。
今回は、客観的データと私の損保会社での経験をもとに「交通事故に遭った時に困らない自動車保険がどこなのか」を見極めました。
確認ポイント
- 被害者に面談して示談をできる体制があるか
- 顧客満足度ランキングで利用者から評価されているか
- 現場急行サービスを用意しているか
補償内容
次に大切なのが、補償内容です。一見どこも同じに見えて、実は自動車保険ごとの「クセ」があります。
特に、自動セット補償が多い自動車保険では、「要らない補償なのに削れない」→「保険料が高くなる」という最悪なことが起きます。
確認ポイント
- 必要な補償内容が用意されているか
- 補償プランのカスタマイズ性が高いか
保険料
保険料が大切なことは間違いないんですが、ここに書いたような保険料の「水準」で判断してほしくないというのが私の本音です。実際の保険料は、保険料水準どおりにいかないことも多いんです。
保険料の見積もり自体は、「一括見積もりサイト」で簡単に全社分を取ることができます。大切なお金のことなので、実際の見積もりをもとに判断しましょう。
保険料を安くしたい方へ
本題からズレますが、保険料は努力次第で安くすることができます。
以下の記事には、保険料を安くするために考え得る全10個ものノウハウを詰め込んでいるので、ぜひご覧ください。
自動車保険のプロが伝授!保険料を安くする7つの秘訣
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1位:損保ジャパン
総合評価 | 4.1 |
事故対応力 | 5 |
補償内容 | 4.5 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 2 |
アフターケア体制 | 5 |
人気 | 5 |
損保ジャパンのポイント
- 最も充実した事故対応力
- カスタマイズ性が高く、広く取り揃えられた補償内容
- 保険料の高さが難点
評価内容
全自動車保険のなかで最も充実した事故対応力が、一位となる最大の理由です。確かな示談力に加えて、現場急行サービスまで備えた唯一の自動車保険です。顧客満足度ランキングでも各社3位を獲得するなど、交通事故への対応力への信頼度は折り紙付き。
損保ジャパンは自動車保険シェア第2位の会社であり、自動車保険「THE クルマの保険」を展開しています。「挑戦」を社是としており、フォロワーとして新しい取り組みを積極的に行うなど、ガツガツと明るい雰囲気のある会社です。
補償内容もかなり充実しており、交通事故で押さえておくべきすべてのリスクに補償が用意されています。なおかつ、カスタマイズ性が高いのが特徴です。自動セットされている補償が必要最低限のものしかなく、自分のニーズに適した補償選びを行うことができます。
ただし、代理店損保全般にいえることですが、保険料の高さが唯一のネックポイントです。この保険料とサービスのバランスをどう考えるかが、加入検討のポイントとなります。
運転に自信のない方をはじめとして、あらゆる方におすすめできる自動車保険です。
もっと詳しく
以下の記事で、損保ジャパンに関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】損保ジャパンの対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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2位:東京海上日動
総合評価 | 4 |
事故対応力 | 4.5 |
補償内容 | 4.5 |
ロードサービス | 5 |
保険料 | 2 |
アフターケア体制 | 5 |
人気 | 5 |
東京海上日動のポイント
- クオリティの高い事故対応力
- リーディングカンパニーの安心感
- 保険料の高さが難点
評価内容
クオリティの高い事故対応力が魅力の自動車保険です。一県に平均5つ以上の事故処理拠点を構えることで、機動的な示談交渉を可能としています。一方で、現場急行サービスは代理店頼みなのが残念なところ。現場急行サービスは実施難易度も高いので、一部のプロ代理店でしか実施できていないのが実情です。
補償内容は交通事故リスクに対して広く取り揃えられており、最新の補償種類も多く用意されています。ただし、「傷害一時費用保険金」などの必要性の低い補償まで自動セットされてしまっています。無駄に保険料が高くなってしまうため、この点は残念なポイントです。
東京海上日動は損害保険業界のリーディングカンパニーです。本社社員もかなり優秀な人員が揃っており、今後のサービス展開にも期待できます。自動車保険としては主に「トータルアシスト自動車保険」を展開しています。
ただし、代理店損保全般にいえることですが、保険料の高さが唯一のネックポイントです。この保険料とサービスのバランスをどう考えるかが、加入検討のポイントとなります。
運転に自信のない方やトップブランドを信頼している方などにおすすめの自動車保険です。
もっと詳しく
以下の記事で、東京海上日動に関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
東京海上日動は最高の自動車保険!?プロが評判と口コミを告白
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3位:JA共済
総合評価 | 4 |
事故対応力 | 4.5 |
補償内容 | 5 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 3 |
アフターケア体制 | 5 |
人気 | 4.5 |
JA共済のポイント
- JA=農家のイメージだが、普通の人も加入OK
- トップ2と遜色ない事故対応力
- 代理店損保としては圧倒的な保険料の安さ
評価内容
JAというと農家のイメージですが、一般の方も「準組合員」や「組合員外」という括りで利用可能です。代理店型損保とほぼ同様の形態で、自動車共済「クルマスター」を販売しています。雰囲気が損保代理店ほどガツガツしていないので、「過剰な補償の売りつけ」を心配することなく加入相談をできるのが特徴です。
事故対応力もかなり充実しており、トップ2と遜色のない示談交渉体制が備えられています。現場急行サービスも実施しており、事故直後にもJA職員や警備会社職員が駆けつけてくれます。
あらゆるリスクに対応した補償が用意されており、カスタマイズ性もかなり充実しています。そのため、自分のニーズに適した自動車保険にすることができ、「安い補償」とすることも「充実した補償」とすることも可能です。
一番の売りは、充実したサービスと保険料の安さのバランスです。代理店型損保としては保険料が圧倒的に安く、ダイレクト型損保との中間の保険料水準です。
コストパフォーマンスを求める方におすすめな自動車保険です。
もっと詳しく
以下の記事で、JA共済に関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】JA共済の対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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4位:三井住友海上
総合評価 | 3.9 |
事故対応力 | 4 |
補償内容 | 4.5 |
ロードサービス | 5 |
保険料 | 2 |
アフターケア体制 | 5 |
人気 | 5 |
三井住友海上のポイント
- かなり充実した事故対応力
- 補償内容は広範に用意され、オリジナル特約も多い
- 保険料の高さが難点
- トップ3に対する明確な優位点がない
評価内容
かなり充実した事故対応力が備えられており、安心した事故対応を期待できます。初動対応も24時間実施しており、状況によっては夜中でも相手への連絡や医療機関の手配などの対応を行ってくれます。ただ、現場急行サービスは全国一律の実施ができていません。現場急行サービスの実施難易度が高く、一部のプロ代理店でしか実施できていないのが現状です。
交通事故リスクに対して広範に補償内容が用意されており、オリジナル性の高い特約も多くあります。そのなかでも「車両全損(70%)特約」は車両時価70%の損害で、保険金額全額が支払われるなど有用性が比較的高いものです。一方で、必要性の低い「搭乗者傷害保険」などの補償が自動セットされてしまっており、カスタマイズ性は低いのが残念です。
三井住友海上は自動車保険シェア3位を誇る会社であり、後述のあいおいニッセイ同和損保とはグループ会社の関係にあります。海外M&Aを積極的に進めており、特定国で大災害が起きた場合でも事業を継続できるようにリスクを分散しています。
ただし、代理店損保全般にいえることですが、保険料の高さが唯一のネックポイントです。この保険料とサービスのバランスをどう考えるかが、加入検討のポイントとなります。
あらゆる方におすすめの自動車保険ですが、トップ3の自動車保険と比べて明確な優位点がないのも事実です。
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以下の記事で、三井住友海上に関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
三井住友海上は間違いない自動車保険!?プロが評判と口コミを告白
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5位:あいおいニッセイ同和損保
総合評価 | 3.7 |
事故対応力 | 3.5 |
補償内容 | 4.5 |
ロードサービス | 5 |
保険料 | 2 |
アフターケア体制 | 5 |
人気 | 4.5 |
あいおいニッセイ同和損保のポイント
- 面談体制は万全だが、事故対応力としては上位損保より1段階落ちる
- 補償内容は万全も、自動セットされてしまう補償が多い
- 保険料の高さがネック
評価内容
多くの事故処理拠点を構えることで、機動的な示談交渉を可能としています。一方で、顧客満足度ランキングはオリコン10位など、利用者からはほとんど評価をされていない状況です。そのため、万全な体制を備えているものの、事故対応力は上位損保から一段階落ちるといった評価です。代理店型損保内ではおすすめ度が最下位なっているのは、この事故対応力の甘さが主な原因です。
補償内容は必要なものが一通り揃っており、安心して補償選びをすることができます。ただし、必要性の低い補償が多く自動セットされており、保険料を安くするために補償を削ることが難しくなっています。
あいおいニッセイ同和損保は自動車保険シェア4位の会社であり、上述の三井住友海上のグループ会社です。損保業界再編の際に2社が合併して誕生した会社ですが、元会社派閥の文化が根強く残っており、合併後約20年経った今もうまく融和できていないという実情をよく聞きます。
代理店型損保であるために、どうしても保険料の高さがネックとなります。一方でサービスの質は、他の代理店型損保より一段落ちる評価です。
見積もりの結果、代理店型損保内で保険料が最安であった際におすすめできる自動車保険といったところでしょうか。
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以下の記事で、あいおいニッセイ同和損保に関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】あいおいニッセイ同和損保の対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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5位:ソニー損保
総合評価 | 3.7 |
事故対応力 | 3.5 |
補償内容 | 4 |
ロードサービス | 5 |
保険料 | 3 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 3.5 |
評価のポイント
- 面談体制は整っていないが、顧客評価が異常に高いので、事故対応力は安心できる
- 保険料は、代理店型損保とダイレクト型損保の中間
- 「ダイレクト型の保険料は魅力だけど、事故対応力は不安」という方におすすめ
ソニー損保のポイント
- 一部欠けがあるものの十分な補償内容
- 抜群の顧客満足度に裏付けされた事故対応力
- 保険料は、代理店型損保とダイレクト型損保の中間
評価内容
ソニー損保は、ゲームで有名なソニーの傘下企業です。1998年に起業し、通販による自動車保険の販売をはじめました。国内企業であるうえ、意外と長く損害保険業を営んでいることに安心が生まれると思います。
補償内容は一部欠けるものの、概ねで必要な補償を取り揃えています。しかし、カスタマイズ性には若干の不都合があり、本来はオプションとして選びたい人も多い「人身傷害保険」が標準付帯になっています。とはいえ、「人身傷害保険」は引き合いも多い補償なので、特に大きな問題とはならないでしょう。
事故対応力に関する顧客満足度ランキングで1位を獲得しており、十分すぎる事故対応力を持っていると考えられます。また、現場急行サービスも全国一律で展開しています。ダイレクト型損保は事故対応力の弱さが特徴ですが、ソニー損保だけは例外と言ってよいでしょう。
その代わりに、保険料はダイレクト型損保としては高い水準となっています。それでも、代理店型損保よりは圧倒的に安い水準なので、コストパフォーマンスはかなり高いといえます。
コストパフォーマンスを求める方やダイレクト型損保をはじめて試したい方におすすめできる自動車保険です。
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以下の記事で、ソニー損保に関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】ソニー損保の対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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7位:セゾン自動車
総合評価 | 3.5 |
事故対応力 | 2 |
補償内容 | 5 |
ロードサービス | 5 |
保険料 | 3.5 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 3 |
セゾン自動車のポイント
- あらゆるリスクに対応した補償内容で、カスタマイズ性も十分
- 面談体制は不十分だが、顧客からは一定の評価を得る事故対応力
- 非常に充実したロードサービス
- 保険料は安いが、10~20代は高めなので要注意
評価内容
あらゆるリスクに対応した補償内容と、それを自由に選べるカスタマイズ性を両立した自動車保険です。ダイレクト型損保でしっかりとした商品設計をしている自動車保険は珍しく、希少な存在といえます。
示談交渉に関する体制こそ十分に整っていませんが、事故対応力に関する顧客満足度ランキングで5位を獲得するなど一定の評価を得ています。その代わりに、現場急行サービスを全国一律で展開しており、事故直後には警備会社が駆けつけてくれます。
損保ジャパンのグループ会社として2011年より自動車保険をネット販売しています。商品名は「おとなの自動車保険」であり、言葉のごとく運転スキルの高い40代以上をターゲットとしています。
ロードサービスは非常に充実しており、交通事故や故障で車が動かなくなった場合のレッカー代は15万円まで無料、さらには帰宅・宿泊費用まで補償されます。
保険料は安いものの、あくまで40代以上に限った話であり、特に10~20代の若者世代はかなり高めの保険料となりがちです。
保険料の安さを重視する40代以上の方におすすめできる自動車保険です。
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以下の記事で、セゾン自動車に関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】セゾン自動車の対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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8位:イーデザイン損保
総合評価 | 3.4 |
事故対応力 | 2.5 |
補償内容 | 4 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 3.5 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 2.5 |
イーデザイン損保のポイント
- 示談交渉体制は不十分だが、一定の信頼を置ける事故対応力
- 東京海上日動のネットワークを活かした調査等の外注化で経費を削減
- 保険料は安いが、40代以降は高めなので要注意
評価内容
示談交渉に関する体制はあまり整っていませんが、事故対応力に関する顧客満足度ランキングでは一定の評価を得ており、一定の信頼を置ける事故対応力をもっています。また、現場急行サービスを全国一律で展開しているので、不安な事故直後の対応はバッチリです。
補償内容には一部欠けがあるものの、全体としては問題ない程度の補償が用意されています。特にオリジナル特約の開発に力を入れており、「女性のお顔手術費用特約」などの特徴的な特約があります。ただし、必要不要の判断が分かれる補償まで自動セットされており、カスタマイズ性は低いといえます。
東京海上日動のグループ会社として2009年より自動車保険をネット販売しています。「東京海上グループの~♪」というCMは耳に残りますよね。車の損害調査などの一部サービスを東京海上日動のネットワークを利用することで外注化しています。
ダイレクト型損保ならではの保険料の安さを実現おり、特に若年層に強みをもっています。一方で40代以降は平均よりもやや高めなので注意しましょう。
保険料の安さを重視する30代以下の方におすすめできる自動車保険です。
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以下の記事で、イーデザイン損保に関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】イーデザイン損保の対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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9位:アクサダイレクト
総合評価 | 3.4 |
事故対応力 | 2 |
補償内容 | 4 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 3.5 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 3.5 |
アクサダイレクトのポイント
- 事故対応力には殆ど期待ができない
- 補償内容は欠陥があるものの、通常の使用には耐えられるレベル
- 保険料は安いが、40代以降は高めなので要注意
評価内容
アクサダイレクトは、AXAというフランスの金融グループを母体とした外資系のネット損保です。1999年より日本で自動車保険の販売を開始しており、既に20年以上の事業実績があります。
事故対応力はかなりの欠点となっており、示談交渉体制・顧客満足度ともに低いのが現状です。代わりに現場急行サービスを全国展開しており、交通事故で一番不安な時間である「事故直後の安心」は担保されています。
通常の使用にはギリギリ耐えられるものの、車両保険系の特約が全く整備されておらず、補償内容は不十分と言わざるを得ません。具体的には、「車両超過修理費用特約」や「レンタカー費用特約」などの通常は整備されて然るべき補償がない状況です。
かなり特徴的な面としては、「ペット搭乗中補償特約」があったり、ロードサービスでペットホテル代が補償されたりと、何故か「ペットに優しい自動車保険」となっています。
ダイレクト型損保ならではの保険料の安さを実現しているものの、40代以降は平均より高くなるため注意が必要です。
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以下の記事で、アクサダイレクトに関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】アクサダイレクトの対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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10位:チューリッヒ
総合評価 | 3.3 |
事故対応力 | 1 |
補償内容 | 3.5 |
ロードサービス | 5 |
保険料 | 4.5 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 2.5 |
チューリッヒのポイント
- 事故対応力には全く期待ができない
- ダイレクト型損保としては珍しく現場急行サービスさえもない
- ロードサービスは文句の付け所がないほど充実
- 保険料は安く、特に10~20代に有利な設定
評価内容
チューリッヒは、スイスの老舗損害保険会社です。日本支店の設置は1986年と、外資系としてはかなり古くから日本で活動をしている損害保険会社です。商品名「スーパー自動車保険」を当時は通販、現在はインターネットを中心として販売しています。
事故対応力はかなり低く、示談交渉体制・顧客満足度ともに期待できる点は殆どありません。また、ダイレクト型損保の多くが展開している現場急行サービスの実施もありません。そのため、交通事故が起きた後の対応は不安ばかりという、自動車保険としてはかなり致命的な状況にあります。
その代わりに、保険料はかなり安い水準を実現しており、特に10~20代は安い保険料となっています。ただし、交通事故率の高い若年層にこそ、事故対応力の充実した自動車保険がおすすめです。自分の運転スキルと相談したうえで、加入を検討するようにしましょう。
ロードサービスはかなり充実しています。交通事故や故障で車が動かなくなった際のレッカーは100kmまで無料、帰宅・宿泊費用は全額補償という文句の付け所のない内容です。
とにかく保険料の安さに特化した自動車保険です。
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以下の記事で、チューリッヒに関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】チューリッヒの対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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11位:SBI損保
総合評価 | 3.2 |
事故対応力 | 0 |
補償内容 | 4 |
ロードサービス | 5 |
保険料 | 5 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 2.5 |
SBI損保のポイント
- 事故対応力には全く期待ができない
- ダイレクト型損保としては珍しく現場急行サービスさえもない
- 補償内容には欠陥有りだが、通常の使用には耐えれるレベル
- ダイレクト型損保のなかでも保険料は最安クラス
評価内容
SBI損保は、元々ソフトバンク系であったSBIホールディングス傘下の損害保険会社です。国内企業であり、2008年からダイレクト型損保として営業を開始しています。
事故対応力は全く期待できないものであり、顧客満足度ランキングは軒並み圏外という状況です。ダイレクト型損保としては標準的なサービスである現場急行サービスも実施していません。そのため、交通事故が起きた後の対応は不安ばかりという、自動車保険としてはかなり致命的な状況にあります。
補償内容は一部欠けがあるものの、全体としては大きな問題のない内容です。補償のカスタマイズ性が非常に高く、自らのニーズに合った補償を選ぶことができるようになっています。
とにかく保険料の安さに全振りをした自動車保険で、ダイレクト型損保のなかでも最安クラスの保険料水準を誇ります。
保険料の安さを重視する方におすすめの自動車保険です。
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【口コミ】SBI損保の対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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12位:セコム損保
総合評価 | 3.4 |
事故対応力 | 1 |
補償内容 | 4 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 4 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 3 |
セコム損保のポイント
- 事故対応力には全く期待ができない
- 補償内容には欠陥有りだが、通常の使用には耐えれるレベル
- 保険料は安い
- ダイレクト型損保内での優位点がなく、「実際の見積もりが安いならアリ」という程度の自動車保険
評価内容
セコム損保は、元々は東洋火災海上として1950年より営業していた損害保険会社であり、1998年にセキュリティ事業で有名なセコム傘下に入りました。
事故対応力には期待できないものの、お家芸であるセキュリティ事業を活かして現場急行サービスを実施しています。ちなみに、事故対応力に関する顧客満足度ランキングは軒並み圏外とかなり悲惨な状況です。
補償内容は一部欠けているものの、実際の使用には殆ど問題の無い内容となっています。しかし、自動セットされている補償が多く、補償のカスタマイズ性は低いです。そのため、自分に適した補償内容を作り上げることが難しく、無駄に保険料が掛かってしまう可能性が高まります。
ダイレクト型損保ならではの保険料水準を備えており、年代に関わらず均質的に安い保険料を実現しています。
全体を俯瞰して評価した場合には、ダイレクト型損保内での優位点が殆どなく、あまりおすすめできない自動車保険です。一方で、実際の見積りで保険料が安いのであれば「アリ」かなという程度です。
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以下の記事で、セコム損保に関する徹底的な評価を行っています。ここでは概要の紹介しかできていませんが、全6項目に渡り詳細な評価をわかりやすく記載していますので、是非ご覧ください。
【口コミ】セコム損保の対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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13位:三井ダイレクト損保
総合評価 | 3 |
事故対応力 | 0 |
補償内容 | 4.5 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 4 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 3 |
セコム損保のポイント
- 事故対応力には全く期待ができない
- 補償内容には欠陥有りだが、通常の使用には耐えれるレベル
- 保険料は安い
- ダイレクト型損保内での優位点がなく、「実際の見積もりが安いならアリ」という程度の自動車保険
評価内容
三井ダイレクト損保は、2000年より三井物産子会社として営業を開始した損害保険会社です。その後に三井住友海上の子会社となり、現在は三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保とともにMS&ADグループを形成しています。
事故対応力は全く期待できないものであり、顧客満足度ランキングは軒並み圏外という状況です。ダイレクト型損保としては標準的なサービスである現場急行サービスも実施していません。そのため、交通事故が起きた後の対応は不安ばかりという、自動車保険としてはかなり致命的な状況にあります。
補償内容は一部欠けがあるものの、全体としては大きな問題のない内容です。補償のカスタマイズ性が非常に高く、自らのニーズに合った補償を選ぶことができるようになっています。
保険料水準はダイレクト型損保の平均的な安さを実現しており、年代に関わらず均質的に安い保険料となっています。
全体を俯瞰して評価した場合には、ダイレクト型損保内での優位点が殆どなく、あまりおすすめできない自動車保険です。一方で、実際の見積りで保険料が安いのであれば「アリ」かなという程度です。
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【口コミ】三井ダイレクト損保の対応ってどうなの?プロが評判を暴露|自動車保険
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付録:自動車保険の事故対応力ランキング
ここでは、自動車保険を差別化するうえで最も大切なポイントである「事故対応力」にフォーカスして、13社の自動車保険を格付けしています。
事故対応力ランキング"S"の自動車保険
対象となる自動車保険
最上位の事故対応力を持っていると評価できる自動車保険は、以下の2つです。
- 損保ジャパン
- JA共済
万全の事故対応力をもった自動車保険
1時間でどこにでも駆けつける「面談体制」
この2社は200以上の事故処理拠点を持っており、相手や事故の性質に応じて、柔軟に相手のもとへ出向いてくれます。
この「面談体制」があるだけで、示談交渉で相手と揉める可能性が劇的に減ることは前述のとおりです。
「現場急行サービス」も用意
この2社は「大手の代理店型損保」と呼ばれる自動車保険です。これらの多くは「現場急行サービス」を実施していません。あなたの加入窓口となる代理店が独自サービスで展開していることが多く、しかもその割合は決して高くはありません。
しかし、この2社に限っては代理店に関わらず一律で「現場急行サービス」を展開している、という非常に珍しい自動車保険です。
口コミでも高い評価
損保ジャパンは、前述の口コミランキングにおいて高い評価を得ています。この評価は、しっかりとした事故担当者が着き、トラブルなく事故を解決まで導いた証といえます。
JA共済は、正確には「自動車共済」であり、前述の口コミランキングの対象外です。ただ、自社実施の利用者満足度調査にて毎年95%近くの満足度が確認されており、十分安心できる自動車保険といえます。
事故対応力ランキング"A"の自動車保険
対象となる自動車保険
かなり高い事故対応力を持っていると評価できる自動車保険は、以下の4つです。
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- ソニー損保
- あいおいニッセイ同和損保
事故が起きても安心できる自動車保険
1時間でどこにでも駆けつける「面談体制」
ソニー損保を除く3社は200以上の事故処理拠点を持っており、相手や事故の性質に応じて、柔軟に相手のもとへ出向いてくれます。
この「面談体制」があるだけで、示談交渉で相手と揉める可能性が劇的に減ることは前述のとおりです。
「現場急行サービス」はマチマチ
ソニー損保は、面談体制が用意されていない代わりに「現場急行サービス」を用意しています。
ほかの3社は加入窓口となる代理店が独自サービスとして「現場急行サービス」を展開しており、その割合はあまり高くありません。
口コミでは高い評価
この4社は、前述の口コミランキングにおいて高い評価を得ています。この評価は、しっかりとした事故担当者が着き、トラブルなく事故を解決まで導いた証といえます。
ただ、この4社内でも順位の差はあり、特にソニー損保は1位を獲得するなどダントツの満足度を誇っています。
事故対応力ランキング"B"の自動車保険
対象となる自動車保険
事故対応力に多少の不安がある自動車保険は、以下の4つです。
- イーデザイン損保
- アクサダイレクト
- セゾン自動車
- セコム損保
トラブルになる可能性がある自動車保険
「面談体制」がなく、示談で揉める可能性が高い
この4社は「ネット損保」と呼ばれる自動車保険であり、「面談は基本的に実施してくれない」というのが常識です。
そのため、事故や相手の性質などに応じて柔軟な対応を期待することができず、結果として示談交渉で揉める可能性も高くなります。
「現場急行サービス」は用意
この4社は、面談に弱い代わりに「現場急行サービス」を用意しています。事故後の交渉事に万全の体制を用意できなくても、事故直後の不安だけでも解消しようという意図でしょう。
余談ですが、「面談体制」を築くのに比べて「現場急行サービス」は圧倒的に安く展開することができます。後発であるネット損保は、大手損保に保険料の安さで対抗するしかないため、「高い面談体制」を捨てて、「安い現場急行サービス」だけを準備しているというのが実情です。
口コミでの評価はマチマチ
イーデザイン損保やセゾン自動車は、前述の口コミランキングにおいて中堅程度の評価を得ています。
一方で、アクサダイレクトやセコム損保はランキング外になるほど低い評価となっています。
評価はマチマチなんですが、一律に言えるのは「決して評価が高いとは言い難い」ということです。
事故対応力ランキング"C"の自動車保険
対象となる自動車保険
事故対応力にかなりの不安がある自動車保険は、以下の3つです。
- チューリッヒ
- 三井ダイレクト損保
- SBI損保
トラブルになる可能性が高い自動車保険
「面談体制」がなく、示談で揉める可能性が高い
この4社は「ネット損保」と呼ばれる自動車保険であり、「面談は基本的に実施してくれない」というのが常識です。
そのため、事故や相手の性質などに応じて柔軟な対応を期待することができず、結果として示談交渉で揉める可能性も高くなります。
「現場急行サービス」もなし
この3社は「現場急行サービス」も用意されていません。事故後の交渉事も弱く、事故直後のフォローも不十分という評価です。
口コミでの評価も悪い
この3社は、前述の口コミランキングでランキング外になるほど低い評価となっています。体制やサービスが不十分なことも影響していますが、ちゃんとした事故対応のできる事故担当者が少ない証ともいえるでしょう。
まとめ:自動車保険のポイントは保険料だけじゃない
保険料の安さは、自動車保険を選ぶうえで非常に重要な指標です。ただ、事故対応力をはじめとして、保険に大切な「安心」に繋がる指標も存在します。
「安さ」と「安心」のコストパフォーマンスを考えながら、自動車保険を選ぶようにしましょう。
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