こんにちは、損保社員の丸山です。
このページを見られている方は、自動車保険の見直しにかなり高い感度を持っている方だと思います。
そんなあなたでも、「自動車保険を見直すぞ!」と意気込んだは良いものの、こんな疑問にぶち当たっていませんか?
よくある疑問
- 三井ダイレクト損保が気になっているが、どんな自動車保険なんだろう。
- 三井ダイレクト損保の自動車保険の口コミ・評判で信頼できるものが見当たらない。
- 三井ダイレクト損保の自動車保険に入って本当に大丈夫かな?
そこで私の損保社員としての経験を踏まえ、
そこで、損保会社で働く私が三井ダイレクト損保のリアルな評価をお伝えします!
この記事でわかること
三井ダイレクト損保の総合評価
この記事では、自動車保険のおすすめ度を全6つの項目から評価しています。
総合評価 | 3 |
事故対応力 | 0 |
補償内容 | 4.5 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 4 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 3 |
評価項目の解説
- 事故対応力:実際に事故が起きた際に、相手とのトラブルなく要求を通せる体制が整っているか
- 補償内容:必要な補償がラインナップされているか、補償プランを好みに応じてカスタマイズできるか
- ロードサービス:車の故障時における無料サービスがどれくらい用意されているか
- 保険料:保険料水準がどれくらい安いか
- アフターケア体制:自動車保険加入後の相談やケアを親身にしてくれるか
- 人気:どれくらいの人が加入しているか
おすすめ度ランキング第13位の自動車保険
以下の記事で、主要自動車保険すべてのおすすめ度をプロの視点から徹底比較し、ランキングにしています。
そのなかで、三井ダイレクト損保は第13位(全13社中)の自動車保険です。
【ランキング最新版】プロがおすすめ自動車保険13社を徹底比較!
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三井ダイレクト損保のメリデメをまとめました。
三井ダイレクト損保の自動車保険の「良いところ」と「悪いところ」を整理しました。
お時間の無い方は、ここだけでも確認いただければと思います。
メリット
- 補償プランのカスタマイズ性が高く、いらない補償を外しやすい
- 保険料が安い!
デメリット
- 事故対応力は期待できない
- 特定の補償がないため要注意
【評価①】三井ダイレクト損保の事故対応力
これ以降は、評価項目ごとに徹底的して三井ダイレクト損保の自動車保険の評価をしていきます。
6つある評価項目のなかで、最も重要なのがこの事故対応力です。しっかりと確認しておきましょう。
事故対応力の評価 | 0 | |
事故受付時間 | 24時間365日 | →平均的な対応 |
現場急行サービス | × | →評価できない |
初動対応受付時間 | 19時まで | →平均的な対応 |
面談サービス | 重傷の場合のみ | →ありえない |
事故対応力は期待できない
上表だけ見てもチンプンカンプンだと思うので、以下でポイントを絞って解説します。
未熟な面談体制
ここが何よりも注目すべきポイントです。交通事故の示談を円滑にこなすためには、相手の性質を見抜き、必要に応じて「顔を突き合わせて話す」ことの効果は非常に大きいんです。
元事故担当者の私から見ると、「面談体制の整っていない自動車保険に入るなら、いざ事故が起きて揉めても文句言えないよねー」というくらい業界では最重要視されています。
そのため、「相手と面談して示談をしてくれない」というのは致命的です。
満足度ランキングにおける評価
自動車保険の満足度を測る調査機関3社の評価は、以下のとおりです。
三井ダイレクト損保の自動車保険は、実際の利用者から「事故対応力」を全く評価をされていませんね。ほとんどがランク外という衝撃の状況です。
J.D.Power | 11位 |
オリコン | - |
価格.com | - |
ランキングの見方(私見)
- 5位以上:良い評価
- 8位以上:普通の評価
- それ未満:悪い評価
現場急行サービスは実施していない
よくCMで見かける「すぐに事故現場に伺います!」というのが「現場急行サービス」です。
交通事故は不安の連続ですが、断トツで一番不安なのが事故直後なんです。私も交通事故を起こしたときは、泣きそうなくらい不安でした。
そんな不安な事故現場に職員を派遣して、相手への対応など現場を裁いてくれるのが「現場急行サービス」のメリットです。
三井ダイレクト損保の自動車保険では現場急行サービスを用意していませんので、どんなに不安でもご自身の力で乗り切らざるを得ません。
面談体制と現場急行サービス
自動車保険会社の体制を確認すると、「面談体制」と「現場急行サービス」はトレードオフの関係にあります。つまり、どちらかを用意する一方で、どちらかを諦めている自動車保険が多いということです。
しかし、事故対応力に影響を及ぼすのは、圧倒的に「面談体制」です。
実際の口コミ・評判
プロの視点から「事故対応力は期待できない」という評価を下しましたが、実際の利用者の声をいくつか確認してみましょう。
紹介内容に恣意性が出ないよう、良い評価と悪い評価の織り交ぜ方は、実際の割合に極力近づけています。
事故対応力のまとめ
三井ダイレクト損保の事故対応力
面談体制が未熟
顧客からの評価は最悪
現場急行サービスはない
【評価②】三井ダイレクト損保の補償内容
補償内容について見るべきポイントは、「必要な補償が揃っているか」と「いらない補償を削れるカスタマイズ性があるか」の2点です。
補償内容 | 名称 | 必要性 | |
---|---|---|---|
相手の怪我 | 対人賠償 | *対人賠償責任保険 | ◉ |
相手の車 | 対物賠償 | *対物賠償責任保険 | ◉ |
対物超過 | 対物超過修理費用特約 | ◉ | |
自分の怪我 | 人身傷害 | 人身傷害補償保険 | ○ |
搭乗者傷害 | 搭乗者傷害保険 | × | |
自分の車 | 車両 | 車両補償保険 | ○ |
車両超過修理特約 | なし | △ | |
新車特約 | 新車特約 | △ | |
レンタカー費用特約 | レンタカー費用特約 | △ | |
車内身の回り品特約 | 車内身の回り品特約 | △ | |
オリジナル | 事故付随費用補償特約 | × | |
特約 | 弁護士費用特約 | 弁護士費用補償特約 | ○ |
他車運転特約 | *他車運転特約 | △ | |
ファミリーバイク特約 | ファミリーバイク特約 | △ | |
個人賠償責任特約 | なし | △ | |
オリジナル | ファミリー傷害特約 | × | |
自転車賠償特約 | × |
表の見方
- 「補償内容」欄:基本的な補償内容
- 「名称」欄:各自動車保険は独自のネーミング
- 「名称」欄の「*」:自動セットの意味合い
- 「必要性」欄:プロから見た各補償内容の評価「◉:必須、○:あった方が良い、△:特定の人向け、×:いらない」
補償内容は十分だが、一部の人は要注意
まずは、「必要な補償が揃っているか」という視点で検証を行います。
上表の「名称」欄に「ない」と記載がされている補償が、必要なのに用意されていない補償です。特に重要なものは、以下のとおりです。
「車両超過修理特約」がない
チューリッヒでは、「車両超過修理特約」という補償が用意されていません。
そこで、「愛車を修理してでも乗り続けたい!けど、修理費と保険金の差額が50万円もすると払えないよ」なんて人は、チューリッヒの自動車保険に向いていません。
車両超過修理特約とは
「車両超過修理特約」とは、愛車が全損となってしまった場合でも、修理金額が全額補償される特約です。
上のグラフを見るとわかりやすいですが、この特約がないと時価額までしか補償されず、差額の修理費が自己負担になります。
補償プランのカスタマイズ性は高い
次に、「いらない補償を削れるカスタマイズ性があるか」という視点で検証を行います。
三井ダイレクト損保は、カスタマイズ性が高く、保険料の面で有利となる可能性が高まります。
カスタマイズ性とは
自動車保険によっては自動セットされてしまっている補償内容が多く、好きに補償を組み合わせられないことがあります。
そのように「カスタマイズ性」が低い場合には、いらない補償を削ることができずに、保険料の面で不利になりがちです。
そもそも必要な補償ってなに?
ここまで話をすると、「そもそも自分に必要な補償って何なんだろう?」という疑問が湧いてくると思います。
以下の記事で、代理店に相談しても決して教えてもらえないような「補償選びの鉄則」を書きました。
-
【完全版】プロがおすすめする自動車保険の「補償内容選びの鉄則」
続きを見る
この記事のどおりに進めれば、簡単に「自分に最適な補償プラン」がわかるので、ぜひやってみてください。
補償内容のまとめ
三井ダイレクト損保の補償内容
補償内容は一部欠ける
カスタマイズ性は高い
【評価③】三井ダイレクト損保のロードサービス
3つ目の評価項目が「ロードサービス」です。
ロードサービスとは、車が故障した際などに受けられる「無料サービス」の総称です。自動車保険ごとに微妙に異なっていたりするんですが、正直どんぐりの背比べです。
あまり重要な差別化ポイントではありませんが、一応確認しておきましょう。
サービス項目 | 無料範囲 | |
---|---|---|
レッカー | 50kmまで | |
車両トラブル | 落輪 | ○ |
ガス欠 | 有料 | |
バッテリー上がり | ○ | |
パンク | ○ | |
閉じ込み | ○ | |
宿泊・帰宅 | 宿泊費 | × |
帰宅費 | × |
困ることは「ほぼありえない」サービス内容
上表を見ただけでは、「で、どうなの?」という感じだと思います。
日々対処にあたっているプロから見ると「これで不都合が生じることはないよ」というレベルのサービス内容です。
利用頻度はあまり高くありませんが、事故場所からの宿泊費や帰宅費が出ると、痒い所に手が届くなーという印象です。
ロードサービスのまとめ
三井ダイレクト損保のロードサービス
困ることのないサービス内容
【評価④】三井ダイレクト損保の保険料
「保険料」については、一見とても大切そうであって、実はここに書いてある内容を鵜呑みにするのはNGです。その理由は後述します。
三井ダイレクト損保の保険料は「ネット損保の平均」レベル
上表に書いてあるように、自動車保険は保険料水準によって4つのグループに分類できます。
このなかで、三井ダイレクト損保の自動車保険は2番目に安い「ネット損保の平均」レベルに分類されます。
保険料「水準」ではなく、実際の保険料で決めるべき
「保険料については内容を鵜呑みにするな!」と上述した内容がこれです。
ここに記載しているのは「水準」であり、大切なお金のことなので実際に見積もった保険料で考えるべきなんです。
自動車保険によって最大8万円の保険料の差
「全く同じ条件」であっても、自動車保険ごとに最大8万円の保険料の差が出ます。つまり、保険料を安くしたいなら、全ての保険料を見積もって安いところを探すことが必要です。
かと言って、一社ずつ見積もるのは膨大な時間が掛かります。
安い自動車保険を探すなら「一括見積もり」
そこで、保険料を節約するために効率的なのが一括見積もりサイトです。私も毎年利用するおすすめなサービスで、これをしっかり利用することが保険料節約のコツです。
一括見積もりサイトのメリット
- 5分で完了できる
- 20社の保険料を一気に見積もれて比較ができる
- 勧誘電話がこない
もっと詳しく知りたい方へ
以下の記事では、プロが考え得る限りの「保険料を安くする方法」をリストアップしています。保険料を安くする方法について、もっと詳しく知りたい方はご覧ください。
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保険料のまとめ
三井ダイレクト損保の保険料
保険料水準はネット損保の平均
【まとめ】おすすめできない自動車保険
最後になりますが、三井ダイレクト損保を総評すると「おすすめできない自動車保険」といえます。
おすすめできない主な要因は、事故対応力の悪さです。ネット損保全般が事故対応力に弱いですが、そのなかでも特に弱い印象です。
総合評価 | 3 |
事故対応力 | 0 |
補償内容 | 4.5 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 4 |
アフターケア体制 | 4 |
人気 | 3 |
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