こんにちは、損保社員の丸山です。
このページを見られている方は、自動車保険の見直しにかなり高い感度を持っている方だと思います。
そんなあなたでも、「自動車保険を見直すぞ!」と意気込んだは良いものの、こんな疑問にぶち当たっていませんか?
よくある疑問
- 損保ジャパンが気になっているが、どんな自動車保険なんだろう。
- 損保ジャパンの自動車保険の口コミ・評判で信頼できるものが見当たらない。
- 損保ジャパンの自動車保険に入って本当に大丈夫かな?
そこで私の損保社員としての経験を踏まえ、
そこで、損保会社で働く私が損保ジャパンのリアルな評価をお伝えします!
この記事でわかること
損保ジャパンの総合評価
この記事では、自動車保険のおすすめ度を全6つの項目から評価しています。
総合評価 | 4.1 |
事故対応力 | 5 |
補償内容 | 4.5 |
ロードサービス | 4.5 |
保険料 | 2 |
アフターケア体制 | 5 |
人気 | 5 |
評価項目の解説
- 事故対応力:実際に事故が起きた際に、相手とのトラブルなく要求を通せる体制が整っているか
- 補償内容:必要な補償がラインナップされているか、補償プランを好みに応じてカスタマイズできるか
- ロードサービス:車の故障時における無料サービスがどれくらい用意されているか
- 保険料:保険料水準がどれくらい安いか
- アフターケア体制:自動車保険加入後の相談やケアを親身にしてくれるか
- 人気:どれくらいの人が加入しているか
おすすめ度ランキング第1位の自動車保険
当ブログで主要13自動車保険の評価を行うなかで、損保ジャパンは第1位に輝いている自動車保険です。
【ランキング最新版】プロがおすすめ自動車保険13社を徹底比較!
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損保ジャパンのメリデメをまとめました。
損保ジャパンの自動車保険の「良いところ」と「悪いところ」を整理しました。
お時間の無い方は、ここだけでも確認いただければと思います。
メリット
- 事故対応力は万全で安心できる
- 不安な事故直後に現場急行サービスが用意されている
- 補償のカスタマイズ性が高いので、ニーズに合わせた補償内容を選べる
- あらゆるリスクに対応した補償内容が用意されている
デメリット
- 代理店型損保であり、保険料は高めに設定されている
そもそも損保ジャパンとは?
正式名称を損害保険ジャパン株式会社といい、4社以上の損害保険会社が合併を繰り返す中で誕生した損害保険会社です。一方で、グループ会社のSOMPOひまわり生命保険株式会社で生命保険も展開しています。
「保険の先へ、挑む。」をコーポレートスローガンにするなど、「挑戦」を企業としてのテーマとしています。損害保険業界ではトップである東京海上日動のフォロワーとしての意識が強く、シェアの逆転を目指して挑戦を繰り広げています。
自動車保険は「THE クルマの保険」を展開しています。自動車保険でも、シェア逆転のためのサービス充実化を多く図っており、以下で説明する「現場急行サービスの導入」など代理店型損保としては異例の対応を行っています。
【評価①】損保ジャパンの事故対応力
これ以降は、評価項目ごとに徹底的して損保ジャパンの自動車保険の評価をしていきます。
まずは最も重要ともいえる「事故対応力」についての評価を確認します。
事故対応力の評価 | 5 | |
事故受付時間 | 24時間365日 | →平均的な対応 |
現場急行サービス | ○ | →評価できる |
初動対応受付時間 | 24時間 | →評価できる |
面談サービス | ○ | →評価できる |
評価:万全の事故対応力
以下の3つのポイントから、万全の事故対応力を有していると評価できます。
面談体制が万全である
損保ジャパンでは、300の事故処理拠点を用意しています。一県あたり6つほどの拠点が構えられていることになり、その機動力の高さは想像に難くないところです。
この充実した面談体制のおかげで、各拠点にいる事故担当者が「柔軟かつ適切な示談交渉」を展開することができます。
面談体制の重要性
各評価項目があるなかでも最大の注目ポイントが、この「面談体制」です。
相手の性質を見極めて、じっくり話し合うことを求められる交通事故示談では、面談体制の整備状況が事故対応力に大きな影響を与えます。
満足度ランキングにおける評価
自動車保険の満足度を測る調査機関3社の評価は、以下のとおりです。
損保ジャパンは、全ランキングで非常に高い順位を獲得しており、実際の利用者からかなり高く評価されいると見受けられます。
J.D.Power | 3位 |
オリコン | 3位 |
価格.com | 4位 |
ランキングの見方(私見)
- 5位以上:良い評価
- 8位以上:普通の評価
- それ未満:悪い評価
現場急行サービスは実施している
損保ジャパンでは、現場急行サービスを全国で展開しています。これは代理店型損保としては非常に珍しいことであり、他社では「代理店がサービスとしてやっていることがたまにある」程度のものです。
現場急行サービスとは
交通事故で「一番不安なとき」と言われる事故直後に、プロが駆けつけて現場を捌いてくれるものです。よくCMで「すぐ現場に伺います!」とやっているやつです。
実際の口コミ・評判
実際の利用者の口コミを確認すると、示談交渉の交渉力の高さに多く言及されています。一方で、交渉相手からは「損保ジャパンが嫌いになった!」との声が強く、相手から嫌われるほどの粘り強さをもった交渉を行っている証拠といえます。
事故対応力のまとめ
損保ジャパンの事故対応力
万全の面談体制
顧客からの評価はかなり高い
現場急行サービスはある
【評価②】損保ジャパンの補償内容
補償内容について見るべきポイントは、「必要な補償が揃っているか」と「いらない補償を削れるカスタマイズ性があるか」の2点です。
補償内容 | 名称 | 必要性 | |
---|---|---|---|
相手の怪我 | 対人賠償 | *対人賠償責任保険 | ◉ |
相手の車 | 対物賠償 | *対物賠償責任保険 | ◉ |
対物超過 | *対物全損時修理差額費用特約 | ◉ | |
自分の怪我 | 人身傷害 | 人身傷害補償保険 | ○ |
搭乗者傷害 | 搭乗者傷害特約 | × | |
オリジナル | 人身傷害入院時諸費用特約 | × | |
自分の車 | 車両 | 車両補償保険 | ○ |
車両超過修理特約 | 車両全損修理時特約 | △ | |
新車特約 | 車両新価特約 | △ | |
レンタカー費用特約 | 代車等諸費用特約 | △ | |
車内身の回り品特約 | 車両積載動産特約 | △ | |
オリジナル | 地震・噴火・津波車両全損一時金特約 | × | |
特約 | 弁護士費用特約 | 弁護士費用特約 | ○ |
他車運転特約 | *他車運転特約 | △ | |
ファミリーバイク特約 | ファミリーバイク特約 | △ | |
個人賠償責任特約 | 個人賠償責任特約 | △ | |
オリジナル | 弁護士費用特約(日常生活) | × |
表の見方
- 「補償内容」欄:基本的な補償内容
- 「名称」欄:各自動車保険は独自のネーミング
- 「名称」欄の「*」:自動セットの意味合い
- 「必要性」欄:◉:必須、○:あった方が良い、△:特定の人向け、×:いらない
リスクをすべてカバーする万全の補償内容
損保ジャパンでは、交通事故で想定されるあらゆるリスクに対応した補償内容が用意されています。
特徴的な特約
以下の特約は、自動車保険業界でもかなり特徴的なものであるため、確認しておきましょう。
安全運転支援サービス「ドライビング!」
必要性:低い 斬新さ:高い
高性能なドライブレコーダーを借りることができ、交通事故発生時には自動で保険会社に通知されます。それだけでなく、必要に応じてALSOKがかけつけ安心サービスを展開してくれます。
人身傷害入院時諸費用特約
必要性:低い 斬新さ:高い
入院が長期化する場合には、家の管理や子ども、ペットの世話などの心配事が発生します。一日あたり25,000円の範囲内で、それらを代行するサービスを受けることができます。
補償プランのカスタマイズ性は高い
損保ジャパンでは、必要性の高い補償しか自動セットされておらず、カスタマイズ性は高いと評価できます。
不要と判断した補償は徹底して排除し、自分のニーズに合った補償プランを作り上げることができます。
そもそも必要な補償ってなに?
ここまで話をすると、「そもそも自分に必要な補償って何なんだろう?」という疑問が湧いてくると思います。
以下の記事で、代理店に相談しても決して教えてもらえないような「補償選びの鉄則」を書きました。この記事のどおりに進めれば、簡単に「自分に最適な補償プラン」がわかるので、ぜひやってみてください。
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【完全版】プロがおすすめする自動車保険の「補償内容選びの鉄則」
続きを見る
補償内容のまとめ
損保ジャパンの補償内容
補償内容は万全
カスタマイズ性は高い
【評価③】損保ジャパンのロードサービス
3つ目の評価項目である「ロードサービス」ですが、どの自動車保険も安心できる水準のサービスを展開しており、差別化ポイントにはなりにくいのが実情です。
サービス項目 | 無料範囲 | |
---|---|---|
レッカー | 15万円まで | |
車両トラブル | 落輪 | ○ |
ガス欠 | ○ | |
バッテリー上がり | ○ | |
パンク | ○ | |
閉じ込み | ○ | |
宿泊・帰宅 | 宿泊費 | × |
帰宅費 | × |
困ることは「ほぼありえない」サービス内容
15万円までのレッカーが無料で受けることができるとありますが、これはかなり遠方の旅先で交通事故をしない限りは自己負担が発生しないほどの水準です。
つまり、かなり充実したロードサービスが展開されており、まず困ることはないだろうなという印象です。
ロードサービスのまとめ
損保ジャパンのロードサービス
困ることのないサービス内容
【評価④】損保ジャパンの保険料
この「保険料」という項目はとても大切ものですが、鵜呑みにするのはやめてください。
あくまで参考程度に見ていただき、この点に関する理由と適切な対策を後ほど紹介します。
損保ジャパンの保険料は「大手損保の平均」レベル
自動車保険の保険料水準は、上表のとおり4つのグループに分類できます。
損保ジャパンは、「代理店型損保の平均」に分類され、最も高い保険料水準が設定されています。
保険料「水準」ではなく、実際の保険料で決めるべき
「保険料については内容を鵜呑みにするな!」と上述した内容がこれです。
ここに記載しているのは「水準」であり、大切なお金のことなので実際に見積もった保険料で考えるべきなんです。
自動車保険によって最大8万円の保険料の差
「全く同じ条件」であっても、自動車保険ごとに最大8万円の保険料の差が出ます。つまり、保険料を安くしたいなら、全ての保険料を見積もって安いところを探すことが必要です。
かと言って、一社ずつ見積もるのは膨大な時間が掛かります。
安い自動車保険を探すなら「一括見積もり」
そこで、保険料を節約するために効率的なのが一括見積もりサイトです。私も毎年利用するおすすめなサービスで、これをしっかり利用することが保険料節約のコツです。
一括見積もりサイトのメリット
- 5分で完了できる
- 20社の保険料を一気に見積もれて比較ができる
- 勧誘電話がこない
もっと詳しく知りたい方へ
以下の記事では、プロが考え得る限りの「保険料を安くする方法」をリストアップしています。保険料を安くする方法について、もっと詳しく知りたい方はご覧ください。
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自動車保険のプロが伝授!保険料を安くする7つの秘訣
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保険料のまとめ
損保ジャパンの保険料
保険料水準は大手損保の平均
【まとめ】最高品質の自動車保険
最後になりますが、損保ジャパンを総評すると「最高品質の自動車保険」といえます。
損保ジャパンは、高い事故対応力をはじめとして、非常に充実したサービスが売りとなっています。その代わりに、保険料はかなり高めに設定されており、「充実したサービスと保険料の高さの関係」をどう捉えるかが検討のポイントとなるでしょう。
この他の自動車保険についても詳しく比較したいという方は、以下の記事をどうぞ。
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【ランキング最新版】プロがおすすめ自動車保険13社を徹底比較!
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